近年、クマによる人身被害が増えている。背景には、人口減少や山里の環境変化など、さまざまな要因がある一方、クマ外傷の実態や医療現場での対応についてはあまり知られていない。【時流 クマ外傷の今】では、4月に発売された書籍『クマ外傷 クマージェンシー・メディシン』（新興医学 ...

赤穂市民病院（兵庫県赤穂市）の脳神経外科医が手術中に誤ってドリルで神経を切断し、患者に両下肢の麻痺など重い後遺障害を生じさせたとして、患者側が医師と赤穂市に計1億4180万円の損害賠償を求めた民事訴訟の判決が5月14日、神戸地裁姫路支部で言い渡される。被告医師は手術に過失が ...

昭和医科大学ブレストセンター長・特任教授の中村清吾氏が5月9日午後6時25分、逝去した。68歳で、膵がんで療養中だった。家族の意向で、家族葬を行う。NPO法人日本乳がん情報ネットワーク代表理事など、乳がん関係では各種要職を務めた。

文部科学省の「今後の医学教育の在り方に関する検討会」で、大学医学部や大学病院のあり方についての議論が進む中、3月の会議で好事例として取り上げられたのが、「広島大学病院の戦略的取組」だ。 その資料を見ると、2023年度の業務損益は、42の国立大学病院の中でトップとなり、22億円 ...

複数の病院で医師が宿直を兼務することはできないか――。熊本県内の病院から政府の規制改革推進会議の健康・医療・介護ワーキング・グループ（WG）に、こんな案が提出され、3月31日に議論が行われた。専門委員からは一定の条件が必要としながらも宿直兼務を支持する意見があり、厚生 ...

東京都足立区の柳原病院で自身が執刀した女性患者に対してわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪で逮捕・起訴された男性外科医に対する差戻控訴審で、東京高裁（齊藤啓昭裁判長）は3月12日、男性外科医を無罪とした一審判決に対する検察官控訴を棄却し、無罪（一審では求刑懲役 ...

退院療養計画とソーシャルワーキング さっそく気になってくるのが、退院療養計画を策定してこういった社会資源を調整すると、どの程度再入院を減らせるのかという問題です。入院中に患者さん個々人に合わせた退院療養計画を策定し、社会資源を調整するメリットを検証した臨床研究が ...

医師の地域偏在が叫ばれて久しい。地域枠や専攻医のシーリングなど、若い医師を地方へと誘うべく全国レベルでも対策は行われているが、大都市への集中傾向を押しとどめることは難しい。規制的な手法が議論されたこともあるが、自由開業制を基本とする日本の医療制度では、導入への ...

肺炎の予防 ワクチンだけでなく口腔ケアも重要 肺炎の予防に関しては、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のパンデミックでの経験を通して、国民のワクチンへの認識にも変化が見られたようですね。 日本では昔からワクチンへの抵抗感があり、なかなか普及してこなかったという経緯が ...

医師の賃上げはどう措置？ 今回の診療報酬改定で、プラス0.28％分が40歳未満勤務医師らの賃上げに資する措置に充てられることになりました。具体的には一部の基本診療料が引き上げられます。 初診料を288点から3点引き上げて291点に、再診料を73点から2点引き上げて75点に、外来診療料を74点 ...

日本医師会常任理事の渡辺弘司氏は6月5日の定例記者会見で、学校医を担う医師不足対策などを盛り込んだ「学校保健委員会答申」を公表した。日医が編集した『学校医のすすめ』（文光堂）も6月3日に発行、「学校医とはどういうものか、という疑問や不安を解決する足がかりになる書籍を ...

医師の働き方改革が本格施行された4月半ばに実施した今回の調査。最後に一連の動きについての意見を求めると、「日本の臨床医に未来はない、私自身も臨床医を辞めようかと本気で考えている」「大学病院で働く医師がますます減る」といった強い不満の声が多く寄せられた。特に宿日直や ...