最先端半導体の国産化を目指すラピダスは2兆円の公費支援を受けるが、業界内外から「顧客を獲得できる可能性が低く、事業化は極めて難しい」と批判を浴びる。だが勝ち筋はある。カギを握るのが、人工知能（AI）の需要拡大で進むとされる「半導体の多品種化」だ。

川崎重工は水素ビジネスにおいて長い歴史を持つ。ロケット用水素燃料タンクの開発に携わるなど航空宇宙分野で40年にわたって技術力を高めてきた。水素を「究極のクリーンエネルギー」と位置づけ、液化水素サプライチェーン（供給網）の構築を09年から本格化させてい ...

東芝が33年ぶりに総合研究所を復活させた。技術の融合を促し、イノベーション創出を狙う。ビジネスに直結しにくい先端・基盤研究などを担ってきた総合研究所を東芝が廃止したのは、バブル崩壊後の1992年。今回の復活に当たっては研究予算決定のプロセス改革を実施 ...

これまで紹介したDIC川村記念美術館やアシックス財団のように、文化・社会貢献事業を巡って株式市場から厳しい目を向けられることは珍しくなくなった。そのような中でも、自社の経営理念やビジョンに結びつけて社会貢献活動に取り組む企業は増えている。

ISSが問題視したのは、財団がアシックスの株を持つ点だった。財団の設立にあたり、アシックスは発行済み株式総数の0.98％にあたる700万株の自社株を1株1円で財団に割り当て、その配当を原資に支援に取り組むとしていた。これに対し、ISSは同意なき買収を ...

キャリアアップ助成金はいくつかの種類があり、短時間労働者の手取り収入アップを支援する社会保険適用時処遇改善コースもある。年収が一定額を超えると社会保険が適用され、手取りが減少する「年収（106万円）の壁」を考慮し、意図的に就労時間を減らすパート・アル ...

ここは2025年10月に開く、NECのサイバーセキュリティー拠点「サイバーインテリジェンス・アンド・オペレーションセンター」（川崎市）だ。NECはこの拠点で、サイバー攻撃の手口の分析や予兆把握、対策支援などを行っていく。自社開発した生成AI（人工知能 ...

「人を大切にする経営学会」会長の坂本光司氏を中心とした連載。4人の執筆者が交代しながら、世のため人のためになり、同時に自社のためにもなる経営を実践するきっかけを提供する。今回は技術を磨き、顧客の困りごとに向き合い続けてきたメガネ店、富士メガネを取り上 ...

香港のアクティビスト「オアシス」が資産効率の改善を求める中、化学メーカーのDICが、近現代美術の収蔵で国内有数の「DIC川村記念美術館」の休館を決めた。上場企業は漫然と文化・社会貢献活動を続けられない時代に。「公益資本主義」の今を追った。

AIチャットボットの普及で、検索エンジンから各種サイトへのトラフィックが減少している。ページ閲覧数の減少は収入の減少を意味する。結果としてコンテンツ制作のインセンティブも低下する。コンテンツが干上がれば被害はAI企業にも及ぶ。ウェブには収益を生む新た ...

世界各国が富裕層を引き寄せようと競う中、英労働党内では巨額資産への課税を求める声が上がる。スターマー英首相がこの富裕税の可能性を否定しなかったため、富裕層には不安が広がる。しかし過去の例を見ても富裕税の実施にはコストがかかり、目的を達成できない。廃止 ...

ムスリムについて手当たり次第に勉強しましたが、それでもよく分かりません。「これは、ほんまもんのムスリムと接するしかない」と思って、インドネシア、マレーシア、ブルネイの3カ国のいずれかでコネクションをつくろうと、行動に移りました。