パナソニックコネクトの樋口泰行CEOが退任する。日本マイクロソフト社長などを経て新卒で入社したパナソニックに復帰した樋口氏。事業変革や人事制度・組織風土改革を進めた一方、8000億円規模で買収した米ブルーヨンダーの収益化は実現できなかった。

当社はスマートフォン向けの売上比率が高い会社だが、スマホの市場は成熟化してきている。次世代通信規格「6G」や人工知能（AI）を搭載したスマホといった新技術への対応とともに、スマホ以外の市場にも技術を適合させて投入していくことが重要になる。こうした大き ...

北海道の砂川市に本社・工場を置き、馬具と同時にバッグなど一般向けの革製品を製造しています。社員130人ほどの規模ですが、馬具は皇室関連の馬車向けのほか、国内外の競馬の有力騎手が使う鞍（くら）も手掛けます。

サントリーHDには、経済安保に対応した新浪剛史会長肝煎りの組織がある。東京・米ワシントンで情報部隊が活動する「インテリジェンス推進本部」だ。政策動向や自社のサプライチェーンリスクを分析。米大統領選前から関税対策に本腰を入れていた。その実像に迫る。

7月22日に合意した日米関税交渉の決め手になったのが、5500億ドル（約80兆円）の対米投資枠だ（前稿「 日米関税交渉が合意、自動車関税15％のカギは『投資イニシアティブ』 ...

疲れやすい現代社会。睡眠などによる疲労解消は、あくまで個人に委ねられてきた。しかし、今は違う。パフォーマンスを上げるため、休める環境を企業が整え始めた。社員の疲れをいかにとるか。企業の「休養スキル」が問われる時代になりつつある。

材料や装置を自前で手掛ける「ブラックボックス」は、村田製作所の強さの一つだ。ただ、足元ではその秘中の秘にも中国の影が忍び寄る。人工知能（AI）と、現場の改善力を融合させることで新たな競争力を生み出す。

株主総会シーズンが終わった。今年の特徴は、取締役の選解任に関する株主提案が過去最多となったことだった。アクティビストだけでなく、資本業務提携先や創業家からも反対され社長再任が否決されたケースも起きた。今回はこれらの動きが示唆することについて考えてみた ...

タイヤ内部に電子タグを埋め込み、読み取り機をかざすことで製造や整備などの記録を確認できる。製品のライフサイクルを通じてデータを追跡する「デジタルプロダクトパスポート」などの環境政策が欧州を中心に推し進められる中、情報管理を効率化できるのが売りだ。整備 ...

中国などの新興勢の台頭に対して、真っ向勝負に乗り出した村田製作所。それが利益率の低下要因となり市場との対話では苦労する一方、社内の士気は高まっているという。激しい競争やポートフォリオ改革の先に、どのような未来を見据えているのか。

地政学リスクが高まり、地震などの天災も多発。供給網は不安定さを増している。村田製作所にとって、どんな時でも供給を止めない供給力は最大の競争力だ。新興中国勢との戦いでも武器となる供給力を支える人材の育成を世界で急ぐ。

車載電池に太陽光パネル、液晶パネル──。過去に日本がリードしながら、普及期に中国が市場を席巻した分野は数知れず。「次は電子部品」。中国に狙われた最後の砦（とりで）を、日本はどう守れるか。