【カイロ＝佐藤貴生】トランプ米大統領がパレスチナ自治区ガザでの60日間の停戦の条件にイスラエルが同意したと述べ、イスラム原理主義組織ハマスの対応に注目が集まっている。後ろ盾であるイランは6月、米国とイスラエルの激しい攻撃を受けて対外的な影響力が低下しており、ハマスが停戦へと歩み寄る契機になるかが焦点だ。

パレスチナ自治区ガザ の保健当局は3日、イスラム組織ハマスと戦闘を続ける イスラエル 軍の攻撃で過去24時間にガザ全域で118人が死亡したと発表した。4日も攻撃は続き、現地からの情報によれば、避難住民のテントが空爆されるなどしている。 ロイター通信によると3日、ガザ市の学校が空爆され、少なくとも17人が死亡した。また、 医療従事者 の話として支援物資の配給所に向かう約20人が砲撃で死亡したと伝えた

パレスチナ自治区ガザ地区の停戦交渉を巡り、ロイター通信は3日、イスラム組織ハマスが恒久的な停戦の保証を要求していると報じた。トランプ米大統領は、イスラエルが60日間の停戦の条件に同意したとしており、近く提示されるハマスの回答が注目される。