約1万2000年前、アラビア半島の砂漠に暮らしていた狩猟採集民が、砂岩でできた岩や崖に実物大のラクダやその他動物の巨大な岩絵を彫った。岩絵は水の在処を示すと考えられ、古代人が過酷な環境で生き延びるために工夫を凝らした姿が垣間見える。岩絵群はサウジアラビア北部、ネフド砂漠南端の山岳地帯で発見された。
米原子力発電大手ウエスチングハウス(WH)の主要株主であるカナダのウラン生産大手カメコ(Cameco)、カナダの投資会社ブルックフィールド・アセット・マネジメント(Brookfield Asset Management)の2社は10月28日、米政府との間で原子炉建設の支援合意に至った。投資規模は800億ドル(約12兆円)、日米両政府が発表した5500億ドルの対米投資が活用されるとみられる。
米トランプ政権は石油・ガスなどの化石燃料を通じてドミナンス(支配的地位)がもたらす力の行使を追求するが、中国はクリーンエネルギー分野で同様の地位を築きつつある。AI・情報化に不可欠な電力供給をめぐる第3のドミナンスでは、米中それぞれの支配力が相互に影 ...
トランプ大統領と政権キーパーソンから飛び出した1週間分の発言を、ストリート・インサイツ代表取締役・安田佐和子氏がマーケットへの影響を中心に詳細解説。▼「南部の紳士」は相手を立てつつ釘を刺す▼日銀の利上げと円安是正を進言▼「純債務残高」重視で歩調を揃える高市氏と片山氏▼トランプ氏の不穏な「ベッセント氏絶賛」▼米中は中間選挙前まで衝突回避へ ...
「責任ある積極財政」を掲げる高市早苗内閣が発足した。日本版「トラス・ショック」を懸念する向きもあるものの、中国が売却した米国債を買い増しで引き受け、割高な米国株からの資金分散先にもなっている日本に、少なくとも現時点で「売り」は考えにくい。もちろん、そ ...
欧州エアバス「A320」シリーズの累計納入数が米ボーイング「737」を上回り、史上最多を記録した。2018〜19年の「737MAX」連続事故以降、年間総納入機数ではエアバスが首位を続けているが、ついに「最も売れた旅客機」のタイトルも獲得した。だが、そ ...
新政権発足直後の高い支持率を受け、永田町では早くも総選挙に備える動きが出始めた。高市総理が衆院を解散するとしたら、自民党内でも本音では多くの議員が反対している「議員定数削減法案」の是非を大義名分に掲げる可能性がある。このシナリオのモデルは、総理本人も ...
高市早苗首相は新内閣発足に合わせて、外交・安保政策の司令塔である 岡野正敬 国家安全保障局(NSS)局長(1987年外務省入省)を退任させ、一度は駐インドネシア大使に任命されたはずの 市川恵一 前内閣官房副長官補(1989年外務省入省)を後任に充てた ...
地域研究者にとって、現地の実情を自分の目で把握することは研究の要だ。日本の大学の多くは外務省「海外安全ホームページ」に基づきロシアへの渡航を制限しているが、外務省による危険度判定は政治的な配慮も多分に含んでいる。今回、6年振りにロシアを訪れた研究者が ...
『少年日本史』という本がある。1970年11月時事通信社から刊行された。その後、皇學館大学出版部から同名で、また1979年には講談社学術文庫の一冊として『物語日本史』と改題の上で刊行されたこの本の著者は平泉澄である。1895年2月生まれの平泉は、1970年11月当時ですでに75歳、「児孫への最後の贈物、つまり遺書」のつもりで書いたとは本人の弁である(講談社学術文庫版、上巻「序」、5頁)。平泉が没し ...
カナダのオンタリオ州が作った反トランンプ関税のCMにトランプ大統領が激怒、関税交渉の打ち切りを通告するといった“事件”もありました。カナダはさほど気にせず、アジアにパートナーシップを求めているとの米「フォーリン・ポリシー」誌の分析ほか、フォーサイト編 ...
高市政権の誕生を受け、韓国では日韓関係悪化を懸念する報道が目立っている。だが、両国の世論が安保も含めた日韓協力を前向きに捉え始めているのは間違いない。中国の影響力拡大とトランプ政権の米国第一主義に揺れるインド太平洋地域において、日韓は本来、連携することで相乗効果を発揮できる関係だ。その目指されるべき方向性と留意点を考察する。