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平成から令和になってまもなく一年。本書『近代皇室の社会史』(吉川弘文館)は明治以降の皇室史を「家族」や「家庭」という視点からとらえなおしたものだ。副題は「側室・育児・恋愛」。純然たる学術書なので、女性週刊誌的なミーハーなノリではない。
2023年10月にアニメ化が予定されている、注目の中華風ファンタジー『薬屋のひとりごと』。花街の薬屋の少女・猫猫(マオマオ)が人さらいに遭い、後宮に売られて下女に。ひょんなことから帝の寵妃・玉葉や宦官・壬氏(ジンシ)に気に入られて毒見役となり、好奇心と知識で宮廷の事件を ...
戦争を扱った本は多いが、本書『太平洋戦争の収支決算報告』(彩図社)はなかなかユニークな視点の一冊だと思った。「戦費・損失・賠償から見た太平洋戦争」という副題がついている。あの戦争で日本は一体どれだけのものを失ったのか。
2月20日発売の「aera(アエラ)2023年2月27日増大号」(朝日新聞出版)の巻頭特集は「ウクライナ戦争1年」。2月24日で1年となるこの戦争について、歴史人口学者のエマニュエル・トッドさんとジャーナリストの池上彰さんによる緊急対談が掲載されている。
日本では、かわいらしくてのほほんとした姿が人気のカピバラ。食べると豚肉の味がするらしい.....。世界では、日本人の感覚からするとびっくりするような生物が、食材として普通に食べられている地域がある。そんな生物たちを楽しく学べる図鑑が発売された。
華々しい王家の歴史。実はツッコミどころが満載だった?! 歴史人物たちの驚きのエピソードを紹介する、『明日誰かに話したくなる 王家の話』(KADOKAWA)が発売された。 著者は「よつばch」を運営する、「世界史ゆっくり解説系YouTuber」の弥嶋よつばさん。
ある日の夜、これまで普通に暮らしていたあなたの子どもがいつになっても帰ってこなかったら...。家出?誘拐?事故?親であれば誰もが眠れず、心配になるに違いない。 2017年4月、長崎市の高校2年生の勇斗(はやと)君もそうだった。父親は単身赴任、長男は遠方の大学に進学し、一人だけ ...
外国人の若い女性が店を出ていく背中に、店長の近藤裕子さんが明るく声をかけた。東京・荒川区の日暮里駅から徒歩7分ほど、住宅街の中に「パン屋の本屋」はある。 ひぐらしガーデン内の「パン屋の本屋」 表紙がよく ...
映画『ラストエンペラー』(1987年)は、中国の清朝最後の皇帝にして満州国皇帝になった愛新覚羅溥儀の生涯を描き、大ヒットした。清朝崩壊や日本による傀儡国家・満州国の擁立、戦後の中華人民共和国の成立など、歴史の大きなうねりに翻弄された「悲劇の人」という印象は、本書 ...
東京・芝公園にあり、東京タワーを望む増上寺。明徳4(1393)年に創建された浄土宗七大本山のひとつであるこの寺院は、徳川家の菩提寺として知られている。 2023年4月1日に発売された『「徳川」 御朱印ガイド 家康ゆかりの地と人でめぐる天下統一の足跡』(メイツ出版)によると、ことし ...
西洋画を思わせる、写実的で美しい少女の絵。見る人の背後を見通しているかのようなその瞳に、なぜか胸がざわつく。絵本『りんご姫』の最初のページの挿し絵だ。 『りんご姫』(楽人塾)より この絵を描いたのは、なんとAI(人工知能)。『りんご姫』は、入力した指示にしたがって瞬時 ...
2023年10月のアニメ化が決定した話題の作品『薬屋のひとりごと』。中華風の架空の王朝を舞台に、薬屋の少女・猫猫(マオマオ)が知識と好奇心で事件を解決していく物語だ。原作者の日向夏さんが、アジア最大級の東洋学研究図書館の本たちと出会ったら?