前回までのあらすじ 成長した二宮金次郎は着々と田畑を買い広げた。その手腕を見込んだ小田原藩家老の服部十郎兵衛は金次郎に赤字の家計再建を依頼する。金次郎は家老宅で倹約を進めるだけでなく、倹約に努めた使用人に褒美を与える仕組みも取り入れた。

ユニークな商品やCMでいつも話題を呼ぶ日清食品を率いる若き経営者・安藤徳隆氏。経営やマーケティングにおける哲学や仕事観の原点はカップライス事業の再構築にあった。「日清カレーメシ」の誕生から急拡大に至る歴史を、安藤徳隆氏の実像に迫った書籍から紹介する。

最初に他社から事業を買収したのは40年前。知人の縁あって住友ベークライトの産業資材事業を譲り受けました。土木工事に使う樹脂製ネットが主力製品でしたが、精査すると強度が物足りない。そこで、前田工繊が持つ繊維技術を組み合わせて複合材を開発しました。強度が ...

前回までのあらすじ ...

コンセッションは料金を徴収する公共施設を運営して、その対価を得る。収益性の向上には、施設運営の効率化によるコストの低減が不可欠だ。専門人材の知見やデジタル技術の投入などでインフラ運営力を高める。

経済や社会のグローバル化が進む中、多様な価値観でビジネスを捉えることがますます重要になっている。私はこれまで米国で約13年、欧州で3年ほど海外駐在を経験し、各地域でともに働く社員の価値観や地域社会の仕組みの違いに触れてきた。今回は、そうした海外での経 ...

インフロニア・ホールディングス（HD）の前身である前田建設工業が経営革新本部を立ち上げ、「脱請負」を宣言した2011年から現在まで、従業員数は600人以上増えた。事業領域が拡大する中、金融機関や水処理会社、自治体など異業種で働く専門人材を積極的に採用 ...

インフロニア・ホールディングスの「脱請負」は市場構造の変化を見据えた合理的な戦略とも言えますが、原点は岐部一誠社長の内側にもあります。それが、「幼稚園時代から」という反権威主義。多重下請け構造と下請けへのしわ寄せ、不透明なコスト構造……。建設業界の不 ...

三井住友建設の買収に名乗りを上げて一躍脚光を浴びたインフロニア・ホールディングス（HD）。前田建設工業を前身とする同社は、積極的なM&A（合併・買収）を通じて事業規模を拡大してきた。2021年のホールディングス化を主導した岐部一誠氏は今、社長としてさ ...

創立60年を超える名門、京都ノートルダム女子大学が、2026年度以降の学生の新規募集を停止した。少子化により学生の確保が困難に。知名度や偏差値を重視する大学受験のトレンドも逆風となった。中村学長は「小規模女子大の社会的な存在意義はまだある」と悔しさをにじませる。

絶対的な監督と生徒という縦社会の象徴とも言える高校野球が変わりつつある。サインなどでしばらず、生徒の自立的な成長を促しつつ、どう成果にもつなげるのか。指導者の試行錯誤から、ビジネスの現場でのマネジメントや人材育成の要諦を探る。

三井住友建設の買収に名乗りを上げ、ゼネコン再編に一石を投じたインフロニア・ホールディングス。前田道路や日本風力開発を傘下に収めてきた準大手ゼネコンは、建設業の枠を超えた企業を目指す。インフラや公共施設の運営事業を拡大させてさらなる成長路線を描く。