News

自分の子供が、いじめの当事者だった。 親がとるべき「正しい対応」とは、果たして何なのか――? KADOKAWAから発売された『娘がいじめをしていました』(著者:しろやぎ秋吾)は、いじめ問題を加害者家族と被害者家族、双方の視点から描いた意欲的セミフィクション。会社員の夫と、小学5 ...
華々しい王家の歴史。実はツッコミどころが満載だった?! 歴史人物たちの驚きのエピソードを紹介する、『明日誰かに話したくなる 王家の話』(KADOKAWA)が発売された。 著者は「よつばch」を運営する、「世界史ゆっくり解説系YouTuber」の弥嶋よつばさん。
平成から令和になってまもなく一年。本書『近代皇室の社会史』(吉川弘文館)は明治以降の皇室史を「家族」や「家庭」という視点からとらえなおしたものだ。副題は「側室・育児・恋愛」。純然たる学術書なので、女性週刊誌的なミーハーなノリではない。
新型コロナウイルスが猛威を振るっているが、本書『病が語る日本史』 (講談社学術文庫)は日本における病の社会史を振り返ったもの。感染症以外の病気についても取り上げられている。通史的、かつ人物にまつわるエピソードなども豊富に織り交ぜながら読みやすくまとめられている。
ハンドメイドの定番、「クラフトバンド」の仲間として登場した「PP(ポリプロピレン)バンド」が広まりつつある。紙製のクラフトバンドより発色が良くて、丈夫で水濡れにも強い。 今回は、クラフトバンド手芸の指導者・松田裕美さんの新刊を紹介する。2022年に発売した『PPバンドでつくる ...
2023年10月にアニメ化が予定されている、注目の中華風ファンタジー『薬屋のひとりごと』。花街の薬屋の少女・猫猫(マオマオ)が人さらいに遭い、後宮に売られて下女に。ひょんなことから帝の寵妃・玉葉や宦官・壬氏(ジンシ)に気に入られて毒見役となり、好奇心と知識で宮廷の事件を ...
日本では、かわいらしくてのほほんとした姿が人気のカピバラ。食べると豚肉の味がするらしい.....。世界では、日本人の感覚からするとびっくりするような生物が、食材として普通に食べられている地域がある。そんな生物たちを楽しく学べる図鑑が発売された。
実在した事件をヒントにどこまで作家は想像力を飛翔させることができるのか。前川裕さんの小説『完黙の女』(新潮社)は、ミステリーの一つの到達点を示す、傑作だ。 前川さんは法政大学国際文化学部教授を長年務め、現在は名誉教授。2012年『クリーピー』で第15回日本ミステリー文学 ...
不倫をテーマにしたマンガや小説は数えきれないが、日本では客観的な研究がほとんどなかった。本書『不倫』(中公新書)は社会学者と経済学者が大規模な調査を行い、不倫の実態に迫ったものだ。経験者は何%か。どんな人が不倫しやすいのか。どこで出会い、いかに終わるのか。家族に ...
私が大好きだった母親は、もういない。 もしも家族が、陰謀論者になってしまったら――。 kadokawaから発売された『母親を陰謀論で失った』(原作:ぺんたん、漫画:まきりえこ)を、bookウォッチでは試し読みでご紹介(全9回)。原作者のぺんたんさんに起こった出来事をベースにした衝撃の ...
「だれでもできるくない?」 「もう勝ったくないですか?」 「〇〇じゃない(ですか)?」と相手に同意を求めるとき、最近では「く」を使うらしい。大人世代の中には若干イラッとする方もいるかもしれないが、「〇〇くない」という「く」の使い方は、すでに市民権を得つつある。
昨年10月13日、作家の山本文緒さんが急逝したと聞き、耳を疑った。まだ58歳、ちょうどその1か月前に新刊『ばにらさま』(文藝春秋)を出したばかりのタイミングで、前年に刊行された『自転しながら公転する』(新潮社)が2つの文学賞を受賞したこともあり、これからますます面白い作品を ...